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エッセイ 第二回 「あなたの宗教は?ときかれたら」

アメリカでは会話の中にたまに宗教のことが出てくる。
アメリカ人の大半はキリスト教徒なので、当然キリスト教の話題が
多い。つづいて、私の住んでいる土地柄、ユダヤ人も多いので、
ユダヤ教の話も時々耳にする。

最近でこそ、少しずつ、キリスト教やユダヤ教のことがわかるように
なったが、それでもまだ私にはちんぷんかんぷんな話が多い。
アメリカに来た当初は、宗教の話題になると、全然ついていけなかった。

あるとき一緒に仕事をしていた人が、「それってコーシャー・フード?」
と誰かに聞いていた。私には???だったのだが、だまって会話を
聞いていら、どうやら、そういう食べ物があるらしく、彼はコーシャーフード
しか食べないというのだ。会話を聞いていても、コーシャーフードが
いったい何なのかという答えがでてこなかったので、彼にきいてみた。
「コーシャーフードって、何?」
「ユダヤ教の規定にそった食べ物のことだよ。」
「規定って?」
「たとえば豚肉とかはコーシャーじゃないんだ。ロブスターとか海老もだめ。
調理された食べ物はラバイ(ユダヤ教の牧師さんみたいな人)のもとで
調理されなければコーシャーじゃない。」
「へー。」

そういえばスーパーなどに行くと、「コーシャーフードコーナー」とかいう
があったりする。塩にも、コーシャーソルトというのがあって、忠実な
ユダヤ教徒はコーシャーソルトしか食べない。

他にびっくりしたのは、ユダヤ教徒は土曜日には電化製品とか車とかを
使う事ができないのだ。うちの近所では、土曜日になると、ユダヤ教の
規定に沿った服を着た人が歩いているのをよく見かける。

そしてもう一つ、ユダヤ教徒で有名なのが、ヤマルカ。あの頭の上に
ちょこんとのってる帽子である。ジムでもヤマルカをかぶったまま、
エクササイズをしている人がたまにいる。とても信仰に忠実なのだ。

キリスト教の方で驚いたのは、聖書に書かれている事というか
聖書の解釈なのだ。たとえば、
-宇宙や世界は神によって7日間で創造された。進化論はうそである。
-宇宙や世界の全ては約6000年前に神によって創造された。だから
 恐竜と人間は共存した。

始めは、いくらキリスト教徒でもそんなことを信じている人は少ない
だろうと思っていたのだが、結構多くのアメリカのキリスト教徒は、
これらの教えを強く信じている。一度、キリスト教徒の友達に質問
したことがある。

「進化論信じないの?」
「私はやっぱり神様が天地を創造したと思うの。」
「でも科学者のほとんどは進化論を主張してるよ。それはどう思う?」
「だって、誰も進化していく過程を見たわけじゃないでしょ。だったら
わからないじゃない?聖書にはそう書いてあるから、やっぱり神様が
創造したんじゃない?」
「なーるほど。」
私も進化論を目撃したわけではないので、それ以上は何も言えない。

他には、地獄行きの話しだ。「信じるものは救われる。」というのは
よく耳にすると思うが、これはキリスト教からきているのではないかと
思う。キリスト教徒では、信じるものは天国にいけて、そうでないもの
は地獄へ送られるというのだ。ある時、キリスト教の友達に聞いてみた。

「キリスト教徒じゃないと、やっぱり地獄へ行くと思う?」
「Yeah...」
とても言いにくそうだったが、Yeah...と言った。
「じゃあ、私はキリスト教徒じゃないから地獄へ行くと思う?」
「わからない。」
友達である私が地獄へ行くとは言いにくかったのだろう。

お次はキリスト教でも少数派の宗派に属する友人の話。
彼女はロサンゼルスで知り合った日本人だ。彼女は、とても
頭がよく、UCLAを卒業し、弁護士になるためにロースクールを
受験し、合格したのだ。
「すごいねー。がんばったんだねー。」
「うん。すべて神様のおかげだと思う。」
「・・・・・・・・・」
「これ、あなたなら、わかってくれると思うんだけど。読んでみて」
そういって、その宗派のパンフレットを渡された。彼女の生い立ちが
そのパンフレットには載っていたのだが、父親がアルコール中毒で
よく殴られ、とても悲惨な子供時代だったのだそうだ。ずいぶん
前の話なので、詳しい話は覚えていないが、そういう苦しい時代を
すごしていたある日、神の声が聞こえた、とかそういう話だったと
思う。どうして、その神の声と、その宗派が一致したのかは不明
だったが、それ以来、彼女はその宗派に所属するようになったのだ。
信仰が彼女を救ったのだとしたら、それはそれでいい話である。



こういった、宗教の話になると、私は知識がないので、「キリスト教徒
じゃないから、わからない」と答えていた。すると、「あなたは何教徒?」
と聞かれる。一応「仏教徒」と答えるのだが、どちらかというと、
「仏教徒だと思うんだけど。」という感じだ。

英語にはAtheistという言葉があって、こちらに住んでいる日本人は、
「私はAtheistです」という人が結構いる。でもAtheistというのは、神と
いうものは存在しないと信じる人のことで、私はそこで自問してしまう。
「神はいないか?」
私にはわからない。たとえば宇宙の話なんかになると、何万光年先の
銀河系がどうのこうのといわれると、いったい、どうやって、そんなものが
存在するのだろう…と思う。地球だって大きいが、宇宙は果てしない。
地球がもうちょっと太陽に近かったら、たぶん人間は存在しない。
電子とか分子とか目に見えないものが影響しあって、すべてのバランスが
保たれている。もしかしたら宇宙のバランス、世界のバランスを保って
いるのは、何か偉大なるもの、つまり神なのかもしれない。だから、
自分を神を信じない人、Atheistと定義するのには抵抗がある。

特定の宗教を持たない人が使う言葉にはAtheist以外に、Agnosticという
のがある。これは、神というか、何か偉大なるものがあるということは
信じるが宗教として信じるのではないという人たちである。

私はどちらかというとAgnosticになるのかなあと思う。神というか何か
人間より偉大なものというか、世界や宇宙のバランスを保っている
ものはあるのではないかと。

でも、祖母や祖父のお葬式はすべて仏教徒の形式でされたし、お寺に
行くのも好きだし、亡くなった親戚はみんな仏教の形式でお墓に入っている
し、やっぱり仏教徒なのかなあと。でも親戚や友人の結婚式はほとんど
キリスト教徒式だったし・・・。

キリスト教徒が聖書を勉強するように、仏教の経典を勉強したことは
ないし、どこかのお寺に所属しているということもない。

だからやっぱり私はAgnosticかなあと。仏教徒と言うと、本当に仏教を
勉強しておられる方に失礼になるなあとも思う。

日本人の多くは果たして仏教徒なのだろうか?それとも、Atheist?
はたまたAgnostic?

【theme : ブログ日記
【genre : ブログ

⇒comment

Secret

No title

んー・・・ですよね^^;

ポチ!

No title

奥深い話題ですね。宗教も学問としてみるととても興味深いと思う事があります。
ユダヤ教もキリスト教も元をたどれば同じなんですよね。どうしてそんなふうに違いが出来ていったのか・・歴史とも関係しているんだろうし。
それにしてもユダヤ教っていろいろ厳しいんですねー、知りませんでした。
ここオランダもいろいろな宗教の人がいるはずなんですけど、コーシャフードコーナ?だなんて見ことありません。気づかないだけかもしれませんけど・・・。

私もピースさんと同じで、仏教と言い切るのは抵抗があります。
でも海外では宗教を持っていないのって珍しいみたいですよね。
「どうして?」って聞かれるといつも困っちゃいます(^^;)

Re: No title

> それにしてもユダヤ教っていろいろ厳しいんですねー、知りませんでした。

ユダヤ教でもいろいろあるみたいで、オーソドックスの人は規律をしっかり守るようです。

> ここオランダもいろいろな宗教の人がいるはずなんですけど、コーシャフードコーナ?だなんて見ことありません。気づかないだけかもしれませんけど・・・。

ユダヤの人がたくさん住んでいるところなら、たぶんユダヤ人のための食料品店とかがあって、そこではコーシャーフードしか扱っていないと思います。

> 私もピースさんと同じで、仏教と言い切るのは抵抗があります。
> でも海外では宗教を持っていないのって珍しいみたいですよね。
> 「どうして?」って聞かれるといつも困っちゃいます(^^;)

そうそう。なんらかの宗教を信じている人が多いですよね。日本は宗教にこだわらないという点で結構有名みたいです。

No title

あ~私も完全無宗教です~。

お墓は浄土真宗なのですが、ほかの宗派との
違いも分からず、教えも今ひとつ分からず。
今では法事で集まる親戚に聞いても誰も
答えられないでしょう・・・。
なので、宗教は?と聞かれると「無いです。あ、
でもお墓は仏教です。」と答えるしかないです。。。

信じるモノがあるって素晴らしいなと思いますし、
羨ましくも思います。

Re: No title

> 信じるモノがあるって素晴らしいなと思いますし、
> 羨ましくも思います。

キリスト教もユダヤ教もイスラム教もそうですが、決まった日に教会とか寺とかに行くんですよね。みなが同じことを信じているので、お友達にもなりやすいようでうらやましいなあと思う事があります。アメリカでは無宗教はかなり少数派なので、ちょっとさびしい気分になるときもあります。でも信仰心がないので、しょうがないですよね・・・。

No title

読んでいてなるほどと、これが普通の日本人なんでしょうね。それに当てはまらないものは、米国のほうがこの面では楽に思うのは当然かもしれません。

Re: No title

> 読んでいてなるほどと、これが普通の日本人なんでしょうね。

アメリカに来るまで、あまり自分の宗教はとか考えた事なかったんですが、最近いやでも考えないといけない場面が結構あって、こういう考えにたどり着きました。特定の宗教を持っていない人って、世界を見ると、意外と少ないですよね。日本はそういう面で珍しい国だそうです。
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